6月15日(水曜日)に、今年度2回目のツリーウォッチングを開催しました。
参加者は、常連さんと初めての方と合わせて17名でした。
いつもと同様、平岡どんぐりの森のゆうさんと歩きます。春と夏の開花シーズンの境目ということですが、何が見れるでしょうか。
第1駐車場から梅の香橋を通って行くのですが、この梅の香橋からはカエデの仲間が5種類ほど見られるそうです。
橋の下をのぞくと黄色いアヤメの仲間、キショウブがたくさん咲いていました。外来種です。去年よりも広がっているとのことでした。ヨシとミズバショウとキショウブでギュウギュウですね。
橋を抜けたところに、シナノキとオオバボダイジュがあります。この2種はとても似ています。ざっくりした見分け方は葉っぱの大きさの違いです。下の写真では大きさの違いがよく分かりませんが、写真左手がシナノキで、葉は小さく、葉に毛はありません。写真右手がオオバボダイジュで、葉が大きく、葉裏に毛があります。
梅林を抜ける途中にあるアカイタヤは、「典型的」なアカイタヤだそうです。どういうことかというと、カエデの仲間であるイタヤカエデ(エゾイタヤ)と、イタヤカエデの変種であるアカイタヤの葉っぱの形は非常に似ていて中間的な形態のものがたくさんあるそうです。
そして、下の写真が先月花が咲いていたアオダモです。赤く見えるのが若い果実です。これから熟してきます。
梅林のログハウス近くにある大きいホオノキはまだ花が咲いていました。花の良い香りも漂ってました。
ホオノキの花の寿命は3日間ほどで、開花1日目は雌しべだけが咲き、その後は雄しべだけになります。
ホオノキの花の説明
梅林を通り過ぎて札幌新道側の斜面を降りていくと、ジンヨウイチヤクソウが咲いていました。
皆さん、ツタウルシに注意しながら写真を撮っていました。
斜面を降りて歩いていると、アゲハやモイワサナエがいました。
前回も違いを教えてもらったイワガラミとツルアジサイ。イワガラミは樹皮がツルツルしていて、ツルアジサイはガサガサしている、という違いでした。花の時期だと、がく片で見分けられます。イワガラミの白いがく片は1枚、ツルアジサイ3枚から4枚という違いがあります。そろそろ、この2種類の違いを覚えられるでしょうか。
人工湿地では、クロバナロウゲが満開でした。今週の日曜日19日には湿地ツアーがあります。花の名前だけでなく、人工湿地の植物の変化など、湿地に関する色々なお話を聞くことができますよ。
人工湿地から上流の湿地に向かう途中のササ。ここのササはチシマザサだそうです。ネマガリダケと言った方が分かる方が多いかもしれません。
湿地の木道には、まだ小さなニホンカナヘビがいました。
ニホンカナヘビ
花のシーズンの境目とは言え、花だけでなく、果実や、生き物を色々と見ることができたツアーでした。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
明日18日(土曜日)は、ながぐつの土ようび「はらっぱたんけん隊」と「ひらおか春のカエルツアー」があります。
第1駐車場に10時集合、参加費100円です。
楽しいこと間違いなしの2時間です。たくさんのご参加お待ちしています。