※11月8日追記あり
10月19日は、今年最後の「ツリーウォッチング」でした。
参加者は14名。お久しぶりの方もたくさんいらしてましたね。
ガイドはもちろん平岡どんぐりの森の「ゆうさん」です。今回の観察会は、ゆうさん厳選の紅葉満喫ルートです。
どこからともなく聞こえる心地良いハーモニカの音色をBGMに観察会スタートです。
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本日のルート説明
いちばん紅葉がキレイなのが第1駐車場です。赤く紅葉している葉っぱがどこよりも多いです。同じ種類の木でも紅葉の濃淡が違ったりして、これまた彩り豊か。
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ヤマモミジ
梅の香橋から見える木々は、15日にどんぐりの森のみなさんと歩いた時よりもさらに黄色くなっていました。
秋が過ぎ去るのは早いですねぇ。
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梅の香橋
今回のルートはいつもと逆回りです。上流湿地に下りて、白葉がきれいなコシアブラや、ゼンマイ(すみません、私「ヤマドリゼンマイ」とか言ってましたよね)、サワフタギやツルニンジンの果実(またの名を「ジイソブ」)などを見て、秋をしみじみと感じながら進みます。
- 上流湿地を進む列
- ゼンマイ
- サワフタギの果実
- ツルニンジンの果実
上流湿地から出ると、これまた赤から緑のグラデーションが美しい風景が広がります。平岡公園ではハウチワカエデの赤が目立ちます。
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紅葉スポット
あーだこーだと足を止めているうちに、ゆうさん率いる先頭グループからかなり遅れをとってしまいました。「ゆうさんがあそこに止まっているから、きっとこれを見ていたのだろう」と予想しながらついていきます。
多分、下の写真の場所では、ツタウルシの紅葉を見て、それからスギの木の話をしたはず。公園ができる前、この辺りに民家があり、スギを植えたそうです。「ふむふむ」と勝手に納得しながら、ゆうさんグループを追いかけます。
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赤く色づいたツタウルシ
今回は、ゆうさんが是非見てもらいたいものがあるというので、ちょっと遠回りします。
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いつもと違う散策路へ
何を見に行くかというと、ヨウシュヤマゴボウの果実です。
赤い茎に房状につく黒紫色の果実が可愛く、人気があります。
ということで、別日に撮ったピンとずれの写真を堂々と載せておきます。
参加者のみなさんは、好みの角度から熱心に写真を撮っていました。いい写真、撮れましたか?
- ヨウシュヤマゴボウの果実
- ヨウシュヤマゴボウをパチリ
人の粗探ししかしない私は、北米原産の帰化植物、そして有毒。さらには服に果汁がつくと色が落ちないなど、ヨウシュヤマゴボウのダークサイドばかり見てしまいます。
次に向かったのは、あの赤い実がたわわに実ったアズキナシの木です。
全く素敵さが伝わらない写真ですみません。
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アズキナシの木
人工湿地では、虫好き参加者の「むし目」発動です。まずはつぼ型の繭。よく見ると、あちこちにありました。私はナガコガネグモかなと見ております。キレイですね。
そして、そして、おそらく今年最後のイモムシ。ムチムチして可愛い。
分からない虫と言えば、あの方に聞くしかないでしょ、ということで、事務所に戻ってから「虫ツアー」でおなじみの問田高宏先生に聞いてみました。「コスズメか、シタベニセスジスズメの仲間のようです」とのこと。全身の様子も分からない写真を送りつけたのにも関わらず、丁寧にご回答いただきました。いつもありがとうございます。
更に問田先生から追加コメント。「おそらくコスズメです」とのこと。人工湿地周辺には食草のひとつでもあるノリウツギも植栽されていますしね。
※11月8日追記 問田先生より「セスジスズメ」の可能性もという連絡が。いや、こんな写真だけじゃ難しいですよね。昆虫の同定は素人には難しいので、「ちゃんと同定出来る人」に確認するのが一番です。来年成虫を見つけたいですね。
- クモの繭?
- 多分見納めのイモムシ
そして、何を撮ったのか不明な写真が。「多分、ノハナショウブだと思う」とか言いながら撮った写真ですね。
葉の幅が1センチ程度と狭いのでノハナショウブで間違いないでしょ(人工湿地にあるアヤメ科のもう1種はカキツバタで、葉の幅は約2センチあります)。
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ノハナショウブの残骸
人工湿地を後にして、樹林内の散策路を通って梅林に向かいます。
大きいベニテングダケが行き倒れておりました。
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ベニテングダケ
そしていよいよ樹林内へ。いつもの観察会は舗装路を歩くことが多いので、樹林内に入るとワクワクします。
平岡公園の樹林地は、造成以前は薪炭林として利用されていたことがありました。その炭焼き窯跡のくぼみを覗いたり、ナツハゼやアクシバの果実を見て、梅林に抜けます。
- ワクワクいっぱいの樹林の道へ
- ナツハゼの果実
さあ、梅林にあるハウチワカエデの場所へ。ゆうさんこだわりのハウチワカエデのアングルです。ちょうど日差しが差し込んでタイミングばっちしです。
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梅林のハウチワカエデの紅葉
梅林を降りていくと、北向きに穴の開いたウメの木がありました。ゆうさんが何の巣かなと気になっていた木です。
ほぼ毎日のように園内を歩いているゆうさんでも、何者がいたのか見たことがないそうです。
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穴の開いたウメの木
ここからはいつも通り、梅林の縁から木々を見て歩きます。
アオダモも赤く紅葉。タラノキはすでに葉っぱがほとんど落ちていました。
- アオダモ
- タラノキ
そんなこんなで今年の定期イベントはすべて終了しました(はい、「締め唐突過ぎ」というツッコミは聞こえてますよ)。
コロナ禍でしばらくイベントはお休みしていましたが、今年ご参加いただいた皆さん、久々にみんなで歩く観察会はいかがでしたでしょうか?
私自身、今年初めて平岡公園のイベントに参加して、ゆうさんはじめ、平岡どんぐりの森のみなさんにたくさんの事を教えて頂き、大変勉強になりました。みなさんが純粋に自然が大好きな事(特に虫ね)、それが伝わる観察会で、一緒に歩いて本当に楽しかったです。
ながぐつの土ようびも含め、ご参加の皆さま、どうもありがとうございました。また来年もお待ちしております。
次の定期イベントは、年が明けた2月、雪の中での観察会となります。すごーく先に感じますね。場所は管理事務所がある東地区です。スノーシューを履いて冬の平岡公園を歩きましょう。
<定期イベント 今後の予定>
2月15日水曜日 ツリーウォッチング
2月18日土曜日 ながぐつの土ようび「雪の森たんけんたい」
詳しい情報はイベントの日にちが近くなったら当ホームページでお知らせしますので、ご確認くださいね。
1月には「冬のにぎわいフェスタ」も予定しております。こちらもお楽しみに。