今日は風もなく、蒸し暑い1日でしたね。
そんな夏を迎えた平岡公園を、自然大好きな皆さんと散策しました。
ボランティア「平岡どんぐりの森」の“ゆうさん”を先頭に出発です!
テーマは「大きく育つ樹・森の移り変わり」ですが、夏を感じて活発になってきた生き物たちについつい目がいってしまい、今日のブログは生き物多めになってしまいました。
1カ月前にはピンク色だったミヤマザクラの実は、成熟して黒くなり始めていました。
その横にはでっぷりとしたヒメヤママユ(ヤママユガの仲間)の幼虫とカタツムリの赤ちゃんがいました。
梅の香橋の上にも観察ポイントはたくさん!
カゲロウの抜け殻は真っ白くてとてもキレイでした。その近くにはフタスジモンカゲロウがいましたよ。
トンボのモイワサナエは手すりにジッと止まっており、カメラを向けても全然逃げません。
そこかしこにはヤゴやセミの抜け殻が。
脱皮は命がけ。見かけたらそっと応援してあげてください。
こちらは子ども達に人気のコメツキムシ。
仰向けになってしまうとピョンッと跳ねて元に戻ろうとします。
木道を進んでいくとハクウンボクの実が成っていました。
コロンとしていて可愛いですね。
これから秋に向けて熟していくと、実が裂けて中から褐色の種が出てきます。
そのほど近くにはオオミゾソバ(上)とミゾソバ(下)が。
特徴的な葉がよく似たこの二つ、見分けるポイントは「托葉(たくよう)」です。
オオミゾソバには写真の赤い丸で囲ってあるように茎にくるりと丸い托葉が付いています。ミゾソバにはこれがありません。
見かけた際にはぜひ確かめてみてくださいね。
そのほか木道周辺で見つけた生き物・植物
ヒロオビトンボエダシャク(シャクガの仲間)
ヤマキマダラヒカゲ(タテハチョウの仲間)
姿がとてもよく似た「サトキマダラヒカゲ」との見分け方のポイントは、赤丸で囲った3つの斑紋です。
“く”の字形になっているのがヤマキマダラ、ゆるやかな角度の“く”の字形になっているのがサトキマダラです。
※写真では逆“く”の字になっていますが、反対側の羽の方から見ると“く”の字になっています。
コエゾゼミ
こちらも姿がエゾゼミによく似ています。
こちらは赤丸で囲った部分に黒紋が入っているとコエゾゼミ、入っていないとエゾゼミです。
オオウバユリ
先日まで蕾だったのが、次々に咲き始めています。
咲き始めのキレイな姿を撮影されたい方はお早めに!
普通に歩くと10~15分ほどの道のりですが、1時間半かけてようやく人工湿地に到着しました(笑)
可愛らしいヒツジグサが出迎えてくれました。
その横にはイトトンボ(上)とモノサシトンボ(下)が。
イトトンボは腹部つけ根の模様で種類を同定するようです。
スペード型の黒色斑はエゾイトトンボ、ワイングラス型はオゼイトトンボ・・・。
この子は一体どんな模様でしょうか??
キレイな緑色の昆虫の死骸がありました。
セマダラハバチの一種でしょうか。
帰りのルートでは、真っ赤に熟れたエゾニワトコの実にムネアカクロジョウカイがいました(写真右側)。
先日キアゲハの幼虫がいた場所ではサナギが・・・。無事に羽化しますように。
ミズバショウの実をエゾヤチネズミが食べた跡も。
今日も盛りだくさんの観察会となりました。
みんなで歩くからこその発見。一期一会の出会いですね。
暑い中、ご参加頂いた皆さま、平岡どんぐりの森の皆さま、どうもありがとうございました!
次回の「平岡公園ツリーウォッチング」は9月19日(水曜日)
テーマは「森の恵みと動物たちの暮らしを知る」です。
時間:10時から2時間程度
集合場所:平岡公園第1駐車場
参加費:100円(保険代込)
申し込み:不要・当日お越しください
服装・持ち物:歩きやすい靴・服装、帽子、飲み物など
楽しいひと時を一緒に過ごしましょう。
皆さまのご参加をお待ちしております!!