2月17日(金)~19日(日)、平岡公園のいきもの・水質調査報告会を厚別公園競技場で行いました。
まだまだ寒い時期の上に、会場が平岡公園ではなく厚別公園競技場ということで、どれくらいの方々に見ていただけるか心配していましたが、自然環境などに興味をもっている方々のほか、平岡公園に来たことがなかった方や、梅林以外に豊かな自然があることを知らなかった方にもご来場いただけました。
この発表をきっかけに、平岡公園の新たなたのしみを見つけていただけたらうれしいです。
ほんの一部ですが、展示内容をご紹介します。
見た目はとってもかわいいけれど、ウメのつぼみを食べてしまう鳥「ウソ」の調査報告。
唐辛子入り竹酢液を散布したり、猛禽類の鳴き声を流したりと、いろいろな方法を試してくれましたが、残念ながら決定的な防除方法は見つかっていないようです・・・((+_+))
18日(土)には、実際に調査をしている酪農学園大学の学生さんたちが、実際の写真や調査したデータを示しながら報告してくれました。
こちらがその時のようすです。
平岡公園内を流れる三里川の水質について。
水質を調査することで、私たちの生活と川や公園にすみついているいきものたちの関係を垣間見ることができました。
平岡公園内には、絶滅の危険が増大しているニホンザリガニが生息できる貴重な環境があります。しかし、調査を行った4年の間に、いくつかのエリアでは発見することができなくなっていたそうです。生息環境が悪くなってしまったのでしょうか・・・
調査は今後もつづきます。
本来、北海道には生息していないトノサマガエルですが、平岡公園にはたくさんいます。
このトノサマガエルの胃の内容物を分析したところ、小さなアリから14センチもあるニホンカナヘビまで、希少種を含め139種ものいきものが確認されたそうです!
トノサマガエルを減らさないと、希少ないきものが減ってしまう危険があるのです。
今回の発表で、平岡公園には貴重な自然環境があると同時に、それがいろいろな要因で壊されつつあるという事実もわかりました。
これからも、調査を続けていただくとともに、いきものが生息できる環境を守っていきましょう。
調査発表会も、再度開催したいと思っていますのでおたのしみに!
みなさんへおねがい。
公園にはたくさんのいきものがくらしています。園路の外をむやみに踏み荒らしたり、植物やいきものを採取したりしないでくださいね。
また、もともといなかったいきものが持ち込まれると、生息環境が壊されます。絶対に、公園にいきものを捨てないでください。平岡公園では、トノサマガエルだけでなく、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やグッピー、金魚も発見されました。
ペットは、最後まで責任を持って飼ってくださいね。