まず最初にお断り。真っ赤なもみじのトンネルがあるのは「平岡樹芸センター」です。
お問合せは、下記リンク先の「平岡樹芸センター」へお願いします。
http://www.sapporo-park.or.jp/jyugei/
さて、こちら平岡公園では紅葉も終盤かなと感じております。
ということで、最後の紅葉レポート、スタートです。
まずは、梅林のある西地区へ。
先週はうるさいほどに真っ赤に染まっていた第1駐車場は、ツタウルシが紅葉のピークを過ぎ、少し落ち着いた色味になってきました。ナナカマドも葉っぱが落ちて赤橙色の果実だけが目立っています。コナラの葉っぱはすぐに茶色くなるイメージがあるのですが、ここではオリーブグリーンからレッドブラウンに変身。2022年秋のトレンド色を意識したグラデーションです。流行への感度の高さ、見習いたいですね。
カエデの種類が多く見られる梅の香橋はどうかというと、期待していたほど赤くならずに終わってしまいそうです。日当たりが良くないのでしょうね。橋の上からだと、ミズナラの葉っぱの色が黄色から茶色へと変化していくのがよく見えます。
足元に目をやると、イタヤカエデの黄色い落ち葉が星みたいに広がっていて可愛かったです。えっ、無理矢理こじつけているんじゃないですよ。
次の写真は、梅林を高い場所から見たところです。黄色、オレンジ、茶色。平岡公園の秋のベーシックカラーです。ハウチワカエデなど真っ赤に色づく葉っぱもありますが、ピークは過ぎました。ミズナラやコナラ、イタヤカエデの割合が多い平岡公園の紅葉はシックさが売りです。
真っ赤に色づくツタウルシも林縁などで沢山見かけますが、なにせ入り組んだ丘陵地、日陰が多く、そこまできれいに紅葉してくれません。そんな黄葉が多い樹林内では、コシアブラの白葉がアクセントになります。高木層から中低木層、そして草本層までの階層がしっかりあり、それぞれの植物が少しずつ違う色味を加えて秋色カラーのグラデーションを生み出します。これはこれで自然林らしさがあって良いと思うのですがねぇ。いかがでしょうか。
「真っ赤に紅葉しなくたって楽しめるもん」と強がってはおりますが、密かに期待していた場所があります。白い火山灰地層が見える沢沿いです。ここのモミジ達が紅葉したら、地層とのコントラストでさぞかしキレイだろうと待っていました。が、どうやらオレンジ止まりといったところです。そのうち雪で枝が折れたりして、いい感じに日が当たるようになるかな。ポテンシャルを信じて、来年に期待です。
人工湿地はどうなっているかというと、はい、枯れがさらに進んでおります。「だってもう冬だもん」。これは草本類の言い分です。そんな中、季節感を失ったドクゼリが咲いておりました。ここで注目したいのはヒツジグサの黄葉。苦し紛れに入れておきます。
パークゴルフ場に近い方の芝生広場は、日当たりが良いので紅葉が期待できそうと思っていたのですが、これでマックスなのかな。
次は東地区。東地区で今見頃かなと思うのが、第4駐車場近くの「壁泉(へきせん)」のある辺りです。
赤、黄、オレンジ、緑、茶。間違いなく、今、平岡公園で最もカラフルな場所ですね。壁泉がかもし出す古代遺跡のような風味がこの場所の独特さを際立てます。ダメだ、主役が壁泉になってしまう。
壁泉を見ると思い出すのが我々のマジカルスポット「地球の広場」です。この周辺もコナラとミズナラが多い場所です。コナラがオレンジ系に色づいていて、グリーンから茶色へのさわやかなグラデーションに色を添えます。
樹林内はというと、もう落ち葉だらけ。ふっかふかです。
このような感じで、平岡公園は紅葉というよりも落ち葉が多くなってきました。じゃあ、もう楽しみは終わりなのか。いやいや、葉っぱが生い茂っていると目に入らなかったものが色々と見えてくる時期です。この時期のお楽しみ、探してみて下さいね。
<これも注目!>
公益財団法人札幌市公園緑化協会では、フォトコンテスト「キラリ!さっぽろ公園30選2022」を開催中です。平岡公園も対象の公園に入っておりますので、とっておきの写真がありましたら、是非応募してみてくださいね。
キラリ!さっぽろ公園30選
応募要項 https://www.sapporo-park.or.jp/kikin/?page_id=8821
最後にひとつ。
雨や朝露、濡れた落ち葉で木道が滑りやすくなっている場所があります。下の写真で言うと、上半分のデコボコのない木道は要注意です。分かっていても滑ります。足元に十分注意して散策を楽しんでくださいね。