本日は、ながぐつの土ようび「わかばの森のたんけんたい」を開催しました。参加者は16名。ツリーウォッチングに続き、ガイドしていただくのは平岡どんぐりの森の「ゆうさん」です。
ライラックが咲き始め、平岡公園も初夏の風景に変わる中、どんな生き物に出会えるでしょうか。
第1駐車場から「さあ、しゅっぱーつ」と歩き出してすぐにアリやシデムシに夢中でなかなか梅の香橋に到達しません。子ども達の集中力、、、生き物が大好きなんだね。
散策しながら気を付けたい虫や植物の説明を受けます。ゆうさんが去年退治したオオスズメバチを見せてくれました。生きているとじっくり見られないけど、ケースに入れて見せてもらうと、どんな特徴があるのかよくわかります。
橋の上からイヌエンジュが展葉する様子や、ガの幼虫がくるまっている葉っぱを見ながらやっと梅林へ。
つい先日のツリーウォッチングではまだ花が見られたアオダモ。もう花は終わっていました。
さあ、いよいよチョウなどテンションが上がる生き物が出てきましたよ。帽子でテントウムシを捕まえてきた子がいました。すごいですね。
テントウムシが群がっているウメの木を発見。みんなで観察です。アブラムシもたくさんいるし、ゴツゴツした樹皮に身を隠せるので、良い住みかになっているのかもしれませんね。
ここでゆうさんから皆さんへの注意事項。園内の散策路沿いにたくさん顔を出しているツタウルシの葉っぱ。触るとかぶれるので要注意です。葉っぱは色んな形のものがあります。まずは、3枚葉の植物には気を付けることを覚えておいてください。
梅林から坂を下って行く散策路脇にはフデリンドウが咲いていました。小さくて見逃しそうです。
人工湿地の手前で子ども達が見つけたのは、死んだ幼虫を食べに来たヒラタシデムシです。シデムシは森の掃除屋さんです。生き物の死骸を食べて分解し、栄養分を森に戻してくれます。本日の主役はシデムシで終わるのでしょうか。
人工湿地の周りではズミが花盛りです。このピンクのつぼみと白い花が両方見られる状態なのがまた可愛らしいですね。
さあ、より大物を求めて人工湿地に突入です。
子ども達の歓喜の声が聞こえるかと思っていましたが、イマイチ収穫がなかったようです。でも、満開のミツガシワも見られて、大人達は満足、、、だったでしょうか。
いったん休憩をとり、はらっぱを横切って春にはミズバショウがキレイな湿地に向かいます。そろそろクライマックスです。本日はシデムシで終わってしまうのでしょうか。
ここで新たな生き物登場。ピカピカしていないテントウムシとツヤのある黒青色をしたハンノキハムシです。よく見るとあちこちにハンノキハムシ。
森の掃除屋シデムシに比べると、主役感が薄い。残念。
春の清楚な姿とは裏腹に本性を現してきたミズバショウ。意外と春以降の姿を知らない方もいるのではないのでしょうか。葉っぱはバケモノサイズになっていますが、今が栄養をためる大事な時です。この時期のミズバショウも慈しんであげてください。
と、ここで後ろのグループがザワついています。何か捕まえたようです。
おっと、オオカワトンボのメスです。キラキラして美しいではないですか。ついに本命の登場です。シデムシよ、ゴメン。でも、森の掃除屋として陰で働いていることは子ども達の胸にも響いたはずだよ。
ゆうさんが用意したケースに移し、撮影会です。もちろん、この後トンボは逃がしてあげました。姿を現してくれてありがとう。
最後はオカモノアラガイ。ホタルのエサにもなるカタツムリの仲間です。ミズバショウの葉の裏にたくさんいました。
といったところで、本日のたんけん終了です。
暑い中ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。一生懸命虫を探してくれた子ども達、今度はもっとたくさんの生き物に会えるといいね。
「ながぐつの土曜日」は大人も子どもも楽しめる自然観察会です。季節にあわせたプログラムがまだまだ続きます。
次回は「原っぱ探検隊」と「ひらおか春のカエルツアー」の同時開催です。カエルの先生もやってきますよ。たくさんのご参加お待ちしています。
集合場所:平岡公園第1駐車場
参加費:100円(保険代込)
申し込み:不要・当日お越しください