湿った園路を歩くとき、足元を確認していますか?
今朝のように小雨が降っている日は、エゾマイマイがテンションあげあげで園路を移動しています。
札幌で見られる代表的なカタツムリは、エゾマイマイ、サッポロマイマイ、ヒメマイマイ、それとオカモノアラガイの4種と言われています。園路で見かけるのは大体がこのエゾマイマイです。
普段は上流湿地のミズバショウの葉っぱの上でよくみかけます。今日は溶けたキノコにも群がっていました。
カタツムリは湿った場所は好きだけど、水たまりは苦手です。海にいる巻貝がエラで呼吸するのに対して、カタツムリは肺で呼吸をするそうで、水中では生きられません。
今朝も水たまりでおぼれていたエゾマイマイを救出しました。
エゾマイマイに似ているサッポロマイマイは、天敵であるオサムシ類を避けるため主に木の上で生活しているそうです。なるほど、なかなかお目にかかれないわけです。秋になると越冬のために地表に降りてくるので、その時が出会いのチャンスですね。
下の写真は別の場所で撮ったサッポロマイマイです。頭に入っている線でエゾマイマイとの見分けがつくようです。
なぜエゾマイマイは天敵がいる地表で暮らしているのか。どうやら殻をグリングリン回して身を守るという術を持っているみたいなんです。ということで、この時期、園路を歩いていてクシャっという感触がしたら、それはほぼエゾマイマイで間違いないでしょう。
雑菌等がついている可能性がありますので、移動のお手伝いをした後には必ず手を洗ってくださいね。