開花速報というより、「すでに咲いちゃってるよ報」です。
それではレッツどん。
上流湿地
大型のキク科が目立ちます。ハンゴンソウはちょっと湿った林床にも沢山あります。
少ないですがサワギキョウも咲いてました。物足りない方は人工湿地へ。ピンクの花のエゾイヌゴマもまだ咲いています。
道端
雑草好きのみなさまへ。私はゲンノショウコの紫色の雄しべ推しです。
ちょっと湿った道端
ツリフネソウは雑草と一緒にしたら怒られるかもしれないけど、マイカテゴリーは雑草寄りです。意外に一年草というのも雑草っぽさを感じる理由かもしれません。まだ咲き始めです。英語ではツリフネソウの仲間はタッチ・ミー・ノットなんて呼ばれています。タネがはじけるというところからきているようです。性格が繊細というのではなさそうなので、見てあげて下さい。
名前負けしてる気がするキンミズヒキ。
人工湿地
最後はお盆感を醸し出している人工湿地から。
北海道ではエゾミソハギを「盆花」と言うこともあります。地域や家庭によって「盆花」としている花が違いそうなので、会話の際にはすれ違いにならないよう気を付けて下さい。
昨日ミズアオイについてお問合せがありました。当公園のホームページに載っているのですが、現在公園内では見られないようです。ホームページの自然情報の更新まで手が回っておりません。できるだけこの「お知らせ」には最新の開花情報はあげていきたいと思っております。
なお、ミズアオイは一年生の水生植物で、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧(NT)、地域版でも各地で絶滅危惧種に指定されています。水田など撹乱される場所を好んでいて、2011年の震災後、東北の沿岸地域に大群落があらわれて話題になったこともあります。私は2000年の有珠山噴火後にできた火口湖で見たことがあります。現在の生育域は少なくても、埋土種子として撹乱が起こるのを待っているのかもしれませんね。
平岡公園で見られたミズアオイは、写真の背景から人工湿地造成後に撮影されてものだと思われます。元々田んぼだった場所なので、何かの際に公園内に再び現れるかもしれません。
昨年は茨戸川近くの水田でミズアオイが沢山咲いているのを見ました。ある所にはこれでもかというくらいあります。今はインターネットで信頼できる情報を探すことができますので、その生態情報から生育していそうな場所を自分で推測し探しに行く、そんな楽しみ方をしてみても良いのではないでしょうか。