みなさまこんにちは!
今日も園内の自然情報をご紹介します。
梅の香橋の下、上流湿地ではミゾソバの花がにぎやいできました。
ミゾソバ(Polygonum thunbergii)は湿地に生育するタデ科タデ属の一年草です。
水田、用水路や河川敷などでよく見られる植物です。
花がとても可愛いのです。個人的には、水田雑草の中でも特に好きな植物です。
食用となるソバ(Fagopyrum esculentum)に似ていることがその名の由来とされていますが、
ソバはソバ属の一年草、同じタデ科でも属が異なります。
タニソバ(Persicaria nepalensis)も咲いていました。
こちらはタデ科イヌタデ属の一年草です。水田や沼などの湿地に生育します。
ミゾソバの変種とされる植物でオオミゾソバという植物があります。
オオミゾソバは、ミゾソバよりも葉が大型でくびれが深く、葉の基部が両側に張りだし
葉柄に翼が発達するのが特徴です。
植物は個体によって差があるので、「~よりも大きい」という特徴で分類するのはときとして難しいもの。
花の色も個体によって変わってきます。こちらはピンクがとても濃い色をしています。
ツリフネソウ(Impatiens textori)の果実が熟してきました。
写真右上がふくらんだ果実です。これに触れると、
さやがはじけてごま粒サイズの種子が飛び出します。
種子の散布様式の中ではこのタイプを自動散布型といいます。
より遠くへタネを飛ばし、分布を広げるためのしくみです。
・・・最後に・・・
ベッコウバチの仲間と思われる、例のハチの巣ですが、次々と旅立っていった様子。
穴がたくさんあいて、空き部屋が増えていました。