みなさまこんにちは!
今日は青空が広がりとても気持ちの良い朝となりました。
今日は平岡公園で見られる冬の木の芽の紹介、第2弾です。
林の中は静かですが、枝先の木の芽をみていると、すごくにぎやかなように感じられるから不思議です。
まずは1つめ、ハクウンボク(エゴノキ科エゴノキ属)から見て見ましょう。
見ためは地味ですがよく見ると、色々な特徴があります。
写真中央の芽に注目です。
芽は交互に着く「互生」で、マットな質感の外観から分かるように、細かい毛に覆われた「裸芽」です。
寄り添うようにぴったりとくっついている小さいほうの芽は「副芽」と呼ばれる芽で、
大きい芽が枯れたときの予備の役割を果たしています。ハクウンボクやエゴノキなどで見られる特徴です。
ハクウンボクは、プラタナスのように葉柄内芽(過去投稿記事:木の芽のかくれんぼ参照)ですので、
芽の周りをぐるりと葉柄に囲まれていたあとがO字型に残っています。
さらに、実のついていた跡や、若い枝の表皮がはがれる、などの特徴があります。
ちなみに初夏に咲く花がとてもきれいです。※2013.6.16撮影
こちらも園内でよく見かける木の芽です。
先端がするどく尖ったトンガリ冬芽、芽だけ見ていると見分けがつきませんので、特徴を整理します。
芽は「互生」、芽鱗につつまれた「鱗芽」です。さらに樹皮も見て見ましょう。
トランプのダイヤのようなマークがいっぱいついています。勘の良いあなたなら、気づいたはず。
この木はヤマナラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属)でした。昨年のツリーウォッチングでも紹介された木ですね。
平たくて長い葉柄が風を受けて揺れやすい構造になっており、
ざわざわ揺れることからその名がついたとされています。※2013.6.19撮影
じゃん!トンガリ冬芽その2、さきほどよりも、さらに!尖っていますね~。
特徴で違うところ、芽が対につく「対生」になっています。
さらに何か情報がないか探して見ると、花がらが残っていました。
これでツリバナ(ニシキギ科ニシキギ属)だと分かりました。
ぱちんと割れた果実、秋にはこんな様子でした。※2013.9.27撮影
マユミも近くにありましたが、同じニシキギ科ミシキギ属でも冬芽の印象はだいぶ違いますね。
写真左:マユミの冬芽、写真右:マユミの果実 ※2013.9.20撮影
もう少しいきましょう、続いてはこちら。ヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)です。
この芽は「対生」で「鱗芽」、球根のようにふくらんだほうの芽は「花芽」で、楕円形の芽は「葉芽」です。
秋には大きなさくらんぼのような果実がなっていました。※2013.10.1撮影
最後に紹介するのは、キタコブシです。これは覚えやすいので、知っている方も多いはず。
先端のフワフワした毛皮に包まれたのが「花芽」で、下にあるグレーの小さい芽が「葉芽」です。
ここで頭上にヤマガラがやって来ました。「あれ、なんかいる。」と思われていそうな、この雰囲気。
こちらの様子をちょっと気にしつつ、キタコブシの枝先に残った果実の中身をついばんでいました。