中生代白亜紀からの生き残りである恐竜が飛び回る平岡公園には、もう一つ白亜紀からの生き残りである植物が生えています。
メタセコイアです。園内には「地球の広場」で見ることが出来ます。
このメタセコイア、今からおよそ80年前の1941年に国内で発掘された化石を基にメタセコイア属と命名され、2種が化石種として新種記載されました。
当の昔に滅び去った化石種かと思いきや、その5年後に中国湖北省の山村でご神木とされていた樹木が、なんとメタセコイア属であるということが分かり、その2年後に現生種として新種記載されました。現在生育しているメタセコイアは化石で見つかっている2種とは違う種です。
「メタセコイアの雄花（上）と球果（下）」
その後、アメリカ人の古植物学者が種子を持ち帰って苗を作りました。そして1950年にアメリカ合衆国から日本に100本の苗木が送られ、それが国内各地のメタセコイアの源となったそうです。平岡公園に植えられているのもそれを由来とする一本なのかもしれません。
地球の広場での雪遊びの際に、白亜紀からの生き残りも是非ご覧ください。
